2006-07-17

レース001(JCRCシリーズ5戦in群馬CSC)




4:30に起床し,6:30に会場入り後,周回コースを1週走り,ストレーチをした後に,改めて1週試走した.前日の試走もあって,コースが異様を理解していたので,精神的にも,比較的リラックスしてレースに臨めた.

高原の涼しいい気持ちの良い朝で,レースのコンディションとしては最高だった.同じ群馬県内でも,高崎市とは,明らかに温度差があり,山中の涼しいコンディションの中でのレースとなった.一方で,路面の湿った箇所もあり,コーナーや下りの技術を知らない自分にとっては不安要素もあった.

7:45になり,スタート地点付近に集合し,スタートの合図を待った.前日に試走をしていたことや,トレーニングを重ねてきたこともあり,十分とは云えないまでも,最低限の準備は整っていたので,安心してレースに臨むことができた.何より,適度な緊張感が心地良かった.本気で一生懸命準備をしてきて,同じような人達と勝負をすることは,本当に贅沢な時間だ.

スタート後,しばらくは先導のバイクについて,大集団で進んだやはり,下りと,コーナリングが難しい.回りの選手達は,スピードを殺さないまま,上手にコーナーを回っていくが,どうしてもブレーキから手が離れなかった.1週目にも関わらず,2つめのコーナーで落車していた選手もいたので,気の毒に思った.

2週目以降も,同じようなペースでレースは進行した.ペースはそれほど早くなかった.いつもの練習の方が,いつもの箱根の山の方が,明らかに大変だ.しかし,皆,登りが苦手なようで,上り坂になると急にペースが落ちていった.戦略として,最周回(4週目)あたりで,アタックをかけようと思っていたので,3週目までは,登りでもダンシングをせずに,軽いギアで登った.

3週目では,最初先頭で集団をさらにばらけさせようっと思ったが,下りとコーナリングの技術がないせいで,すぐに追いつかれてしまった.



最周回では,先頭集団は6人程度にしぼられていたが,相変わらずペースはあがらなかった.一時,(最後にトップでゴールすることになる)山下直哉くんがアタックをかけたが,牽制し合っているのか,疲れているのか,力を温存しているのか,ペースはあがらなかった.あまり疲れないなと思いながら,気持ちも緩んでしまっていたのかもしれない.ゴール前を通過する最後の登りをを得るまで,結局ダンシングをして登りでのアタックを一度もすることなく進んでしまった.そして,ゴール手前1km程の緩やかな直背の下りで,ペダルをまわさなかった.そのまま最後までスプリントもアタックもないままに,8位でゴール. 0:40:53.207でゴールし,先頭とは00:09.466秒の差だった(ゴール時の様子は,父親我が撮影した右のビデオを参照のこと).ゴール後,全く疲れておらず,体力的に余裕だったことを考えれば,3週目程度からアタックをかけても良かったように思う.



課題としては,次の6つが考えられる.

(1) 【下り,コーナーのスキルの向上】下り,コーナーでのスキルを向上したい.箱根(急勾配で,しかも公道)で練習するのは難しい気もするので,どのように技術を向上させるのか,考えなければならない.

(2) 【戦略の設計】レースに臨むにあたっての,明確な戦略も考えたい.今回のレース参加者が初心者のみであったためもあり,鈴鹿ロード以降のシミュレーションにはなっていなかったかもしれない.今後のレース運びについては,コースの熟知,下調べとともに,しっかり取り組んでいきたい.

特に,今回のレースを振り返ると,前日の試走からわかっていたことから,明確なレースのシミュレーションから,具体的なレース運び,戦略を設計できていたはずだ.今から考えられる戦略としては,最初の1/3は,急な下り坂とコーナーでの原則はさけられないので,次の1/3の上り坂で,スピードを上げれば良い.レースでの勝敗は,ここで差がついていた.最後の1/3は,ゴール前(スタート地点)の向こう側を緩やかに下る直線と,最後の緩やかな登りのカーブで,その直後がゴールとなるので,ここでは惰性で走らずに,乳酸閾値を超えない程度にスピードを上げて,前に出るべきだった.ゴール付近に十分な直線がないので,この下り付近からスプリントを始めないと,先頭集団から抜け出すのは難しい.レース全体としては,(十分な体力があるという前提で,)3週目の後半程度からアタックをかけても良かった.体力は十分に余っていた.

(3) 【登りに強くなる】登りの重要性を認識させられた.初心者のレース内でレベルが低かったとはいえ,タイムに大きく差が開くのは,登りを置いて他はないということが判った.つまり,乳酸閾値を下げる心拍トレーニングをしっかりしていくことが,強くなる為の最重要課題になる.渡辺さんの指摘の通りだ.

(4) 【スプリントの練習】今回はしなかったが,スプリントの練習もしていおきたい.ゴールスプリントは,勝つ為の重要な要素になりうる.

(5) 【トレーニングメニューの設計】これらの課題から,8月のトレーニングメニューをしっかり設計したい.鈴鹿は「意外に登りが多い」と訊いているので,「心拍数」と「ケイデンス」にしぼったトレーニングが重要かもしれない.渡辺さんに相談してみよう.木下さんにも,相談してみようか.

(6) 【勝負にこだわる】コンディションにもよるが,もっと勝負に出るべきだった.初心者用のクラス分け目的のレースとはいえ,レースであることには変わりがなかった.体力的には,余裕があった.レースを見極めようとして,アタックに出るのを忘れてしまった.十分に勝てたレースだった.もっと先頭集団のスピードを上げても良かった.勝負なのに,勝負をしていなかった.「練習では体力が90%,精神力が10%.本番では,体力が10%,精神力が90%であり,体力の限界を超えてからが,いちばん楽しい時間」なのだ.金曜日に渡辺さんのところで読ませて頂いた別府くんの言葉の意味が身に染みた.これまでの経験で十分に知っていたはずなのに,本番で出来なかった.冷静で,悔しさがわかないほどに,勝負をしていなかった自分が,悔やまれる.本当は,後悔なんてしたくない.しばらく,こうやって,本気で勝負をするという場所から遠ざかりすぎていたのか.責任は,自分に害の場所にはないのだ.

レース概要(結果のページへ

2006年 JCRC第5戦 [群馬CSC] 7/16(日)結果
[Xクラス] 4周x6km=24km
[順位] 8位
[タイム] 0:40:53.207
[トップ差] 00:09.466

参加概要
/番号: 青/X-92
参加クラス:X
SID: 6352

最後に,サポートし,応援してくれた家族,ロードレースについて相談のってくださり,ご指導して頂いた渡辺レーシングの渡辺さん,約1年前に自転車を始めるにあたって,何の情報もない中で親身に相談にのって下さったInterMaxの木下さんやTrek Japanの常城さんに感謝したい.強くなろう.

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