2006-09-11
レース004(JCRCシリーズ6戦in日本CSC)
日曜日,クラス分け後の初めてのレースに出場してきた.鈴鹿ロードでの悔しい思いを持ちながら,しかし,鈴鹿翌日から今回のレース4日前までのインドネシア出張でほとんど自転車に乗れなかった状況もあって,レース結果に対する不安があった.しかし,経験を積むとはこういうことなのだろう.ロードレースの経験は皆無ではあっても,他の多くの経験によって,落ち着きを取り戻すことができた.練習で出来たこと以上のことは試合では出ないのだ.練習不足と,絶対的な経験不足から,相応の結果以上へは,そう簡単には手が届かない.もちろん,全力は尽くすが.
結果を記録する前に,一つだけ,ここに記しておきたいことがある.
今回のレース中に,参加者の一人が亡くなった.昨日レースからの帰宅後,JCRCのウェブサイト上で知った.レース中に立木に突っ込み,搬送された病院で亡くなったらしい.僕は,午前中のレースを終えて,入賞していないことが判った時点で帰路についていたので救急車などの騒ぎには立ち会っていない.無念だったに違いない.
昨日から,ずっと,このことが頭から離れない.何の為に,走るのか.何の為に,戦うのか.命をかける意味があるのか.エントリーした全選手427名の中の1人.1/427.この大きな確率の為ではない.プロのレースでも多くの選手達が亡くなっているのは知っていた.渡辺さんのお弟子さんも,練習中に亡くなっていることを,聞いていた.無事にレースを終えて,今ここにいることに,不思議な違和感を覚えた.そして,大切なことを思い出した.なぜ,僕は1/427にならずに,今ここに,こうして生かされているのだろう.なぜ,1/427に該当しなかったのか.そもそも,毎日「死ぬ」チャンスはいっぱいある.早朝の練習中,通勤中,電車の中,コンビに行く途中の路上.なぜ,いま,こうして当たり前のように生かされているのだろう.
きっと,その答えは,一つだけだ.何かを成し遂げたり,誰かの為になったり,何かの為に,必要とされているのだ.レースで勝って,多くの人に感動を与える役割があるのかもしれない.もしそうなら,それは願っても無いことだ.家族を幸せにする為かもしれない.しかし,どんな理由であれ,必要とされていることに間違いは無い.それに対する感謝を忘れずに,毎日を,大切に生きていきたい.このことを,しばらく忘れていた.一番大切なことだ.何の為に生きているのか.何の為に,頑張るのか.頑張る理由なんて,必要ないのだ.今ここに,生かされているということ以上の理由なんて無いのだ.
レースの結果は,JCRCのウェブサイト上で公開されてから記述することにしよう.
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